なぜ?当初の案になかった学校名に決定 市長「正直言って驚いた」【鳥取発】

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鳥取・倉吉市内の小学校2校の統合にともなう新しい学校名をめぐる問題で、市議会は修正動議の結果、当初の案には全くなかった、2校のうちの1校の現在の学校名とする議決をした。専門家は「決定プロセスに問題があった」と指摘している。

住民からの直接請求受け、市が「廃止」その後も…

倉吉市民:
「成徳」に決まったことに驚いた

倉吉市民:
最終的にみんながスムーズにいけば良い

児童数減少にともない、統合される倉吉市の成徳、灘手の小学校2校。新たな学校名をどうするのか?紆余曲折が続いた。


倉吉市は、学校名を一般から公募。それをもとに、9月市議会で、いったんは「至誠小学校」にすることが議決されたが、「至誠」という名はわずか1件の応募しかなく、最も多かった「打吹」の名称が反映されないのはおかしいという多くの意見が市民から寄せられた。


その後、住民からの直接請求を受け、市は「至誠」という学校名を、市議会の議決を経て廃止。


住民も参加した統合準備委員会で、あらためて議論を重ねた結果、2つの案を合わせた「打吹至誠小学校」とする結論をまとめ、17日の臨時市議会に提案した。

しかし、「新しい学校名の決定に理解が得られていない」として、修正動議が出され、これまで議論の俎上(そじょう)にのぼっていなかった「成徳小学校」とすることが議決された。


倉吉市広田市長:
正直言って驚いた。この度に議決の内容を、長時間にわたって協議してくれた委員会に丁寧に説明しないといけない


専門家は「決定プロセスに問題」と指摘

委員会の結論は民意を反映した格好だが、この結論に、もう一方の市民の代表である議会がNOを突き付けた形だ。こうした決定プロセスに、地方自治の専門家は…。


鳥取大学地域学部・小野達也教授:
議会での議決と一般市民の議論が乖離する場合はある中で、議論が始まる前、途中でもいいが、もう少し上手に整理できないものかと…。統合準備委員会も難しい課題を与えられた割には、時間も限られていた。最終的に時間切れという結論になったのは残念。


小野達也教授は、「さまざまな意見が出ることも想定し、市は数カ月早く議論を開始すべきだった」と述べている。

倉吉市は、統合後の小学校にさらに別の1校の統合も計画しているが…。

倉吉市広田市長:
関係者の方から意見があれば、オープンの場で検討、協議する。

大方の理解が得られるまで、十分な議論を尽くす。

今回の問題は、「性急に物事を決める」ことの危うさを、図らずも示す格好になった。

(TSKさんいん中央テレビ)

(FNNプライムオンライン1月21日掲載。元記事はこちら

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