シャインマスカットを使用した“高級レーズン” 紅茶のような上品な香りも…ブドウ園の新たな挑戦【岩手発】

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岩手・花巻市で作られているブドウを房ごとを干した高級「レーズン」は、2023年注目のグルメ。見た目も味もびっくりな逸品。なんと「1房まるごと」干して作られている「生レーズン」は、見た目のインパクト抜群だが驚くのはそれだけではない。


森尾絵美里アナウンサー:
この干しブドウは、皆さんご存じのシャインマスカットを干して作っているんです

年中楽しめる“ブドウ園”を目指す

1房3,000円ほどもするシャインマスカットを使った「高級レーズン」を作っているのは、花巻市にある「佐藤ぶどう園」。


この地域は土壌が豊かで寒暖差も大きいため、県内でも品質の良いブドウが育つ産地として栽培が盛んに行われている。生産者の佐藤秀明さんは、「全ての人においしいと言われるブドウづくりに努めている。おいしいものを作っているというのが伝わってきているのかな」と話す。


栽培の基本は「1枝に1房」。さらに、レーズンに使うのは糖度18度以上のものだけ。厳しい基準を設けているため、生産は年間500房と多くはないが、確かな味を提供している。


2022年11月、収穫のあと、ブドウを乾燥する施設を見せてもらった。中にはブドウがずらり。


色が変わってきているのは、水分が抜けている証拠。乾燥機の中につるされたブドウは、60度の温度でゆっくりと5日間かけて干される。

佐藤ぶどう園・佐藤秀明さん:
シャインマスカットは独特です。食べてみてください

森尾絵美里アナウンサー:
干してあるんだけどシャインマスカットのプチっと感がある。すごく甘い


さらに紅茶のような上品な香りも特徴だ。でも、どうして生でおいしいシャインマスカットをレーズンに加工しようと思ったのか…。そこにはこんな思いがあった。

佐藤ぶどう園・佐藤秀明さん:
年中、佐藤ぶどう園の商品があるというところが強みになってきているんです。9月からは生のブドウを食べていただき、12月からは干しブドウを食べていただく


「1年を通して佐藤ぶどう園のブドウを楽しんでほしい」、そんな思いがこもったレーズンは世界からも注目された。2016年、三重県で開かれた先進国の首脳が集まる伊勢志摩サミットのお土産として選ばれたのだ。


森尾絵美里アナウンサー:
世界に通用するお土産ですね

佐藤ぶどう園・佐藤秀明さん:
本当にありがたいです

高級レーズンと地元の菓子店がコラボ

そのままでも十分おいしいレーズンだが、さらに2023年、地元の菓子店とタッグを組み、新たに「バターサンド」を発売した。


レーズンの紅茶のような香りを生かすために、クッキー生地やクリームにも「紅茶の茶葉」が練りこまれている。


森尾絵美里アナウンサー:
今まで食べたレーズンサンドと全然違う、紅茶が香る

パティスリーアンジュ・高橋隆悦オーナーシェフ:
ラム酒だけでなく紅茶シロップに漬けてレーズンの味わいを豊かにしている。やっぱり良いブドウはレーズンにしてもおいしくなる


佐藤ぶどう園・佐藤秀明さん:
お酒のお供やスイーツとして、リッチな気分になって食べてほしい


シャインマスカットをぜいたくにまるごと干した高級レーズン「パルファムドゥランブル」は、70年近く続くブドウ園の新たな挑戦だ。

(岩手めんこいテレビ)

(FNNプライムオンライン1月24日掲載。元記事はこちら

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