ごみから1000万円 12人名乗り 「認知症の祖父母が」「旅行中に...」

社会


2023年1月、北海道・札幌市の資源ごみ回収施設で発見された、1万円札。

その数は、1,000枚。

つまり、1,000万円の現金が捨てられていた。

訪ねたのは、札幌市内にある別のごみ分別業者。

使用済みの新聞紙や包装紙などのごみの中に、1,000枚の1万円札がまぎれ込んでいたという。

今、この1,000万円の持ち主をめぐって、ややこしい事態が起きている。

警察は2月21日に、この落とし物について公表した。

すると、「認知症の祖父母が捨てたんじゃないか?」、「旅行中に1,000万円をなくした」などと、自分が持ち主だなどとする人が、12人も名乗り出てきた。

中には、「知人に『なくしてないか』と言われて問い合わせた」という人もいたよう。

連絡した本人は、現金を捨てた記憶がないとのこと。

札幌市民の反応は、「ちょっとお金に欲が膨らんで、そういう行動に走っちゃったのかな」、「結局はバレるというか、捜査すればわかること。恥ずかしいな」とさまざま。

警察は、今回見つかった現金の特徴や、ごみの回収ルートが申告者の説明と一致しているかなどを調べるなどして、落とし主の特定を進めているという。

もし、警察への届け出がうそだった場合、どうなるのか。

住田裕子弁護士は「虚偽の届け出をした場合は、詐欺未遂の罪に問われる可能性がある」と指摘している。

多くの波紋が広がる、現金1,000万円問題。

4月30日までに持ち主が判明しない場合は、拾い主である札幌市が受け取ることができるようになる。

(FNNプライムオンライン3月1日掲載。元記事はこちら

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