高尾山に折り紙のバンクシー? 切り株に季節のアート作品

旅と暮らし


東京にいながら、大自然を味わえると人気の高尾山。
その登山道の途中にある、謎のアートが話題になっている。

訪れた人「あっおひなさまだ!」、「やっぱりおひなさまだよ。よくできてるなあ」

歓声とともに人々が写真を撮る先にあるのは、今の時期にぴったりのひな人形。
折り紙で丁寧に作られている。

おひなさまだけでなく、3人官女や桃の花、さらにはその花にやってきたメジロなども、切り株の上に飾られている。

そんな人形には、ある秘密があった。

常連客「(置かれているものが)季節によって違うっていうか」

登山客が秋に撮影した写真を見ると、今とは違い、もみじと七五三の子どもたちを作品にしている。

お正月には、富士山や門松の折り紙作品が飾られていたという。

登山客「(作品が)通るたびに変わっていく。1週間で変わっていました」

また、雨が降りそうなときは傘を差して、作品がぬれないようになっているという。

そんな愛情たっぷりの、高尾山の折り紙アート。
だが、肝心の作者が誰なのか、実は謎だというのだ。

登山客「高尾山の“バンクシー”とか?」

そこで、撮影班が取材を続けていると、「作者本人と話したことがある」という人を発見。

気になる正体は、ほぼ毎朝高尾山に登っている、60代から70代の男性だという。

“作者”と話したことがある人「本当に山が好きな方で、ゴミを拾いながら行ってくれる方で。みんなSNSアップしてるから、やめられなくなったらしい」

高尾山を管理する東京都は、「登山客の皆さんに楽しんでいただいているものなので、温かく見守っていくつもり」と、コメントしている。

(FNNプライムオンライン3月2日掲載。元記事はこちら

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