避難誘導にアドバルーン活用 東日本大震災から12年
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東日本大震災で、重要性が再認識された津波避難ビル。
全国で、1万5,000棟余りが指定されている。
宮城県では、観光客にも避難ビルをわかりやすくしようと、アドバルーンを活用する研究が進められている。
仙台市の沿岸部にある商業施設で行われた実証実験。
赤いアドバルーンの下には、「つなみぼうさいじっけん」の文字が見える。
実験に取り組んでいるのは、東北大学の大学院生・成田峻之輔さん。
成田峻之輔さん「(この画面は何を表している?)これは、VR空間で再現された鎌倉市。津波避難ビルに指定されているところから、アドバルーンを模した3Dデータを付与している」
2022年に観光で訪れた鎌倉で、どこに避難すればいいのかわからないと感じたことが研究のきっかけだった。
成田さんが思いついたのが、アドバルーンの活用。
施設利用客「目印になると思うので、いい取り組みと思った」、「すぐに目に入って気づいた」
実験では「文字が小さすぎる」という意見もあった。
課題はあるが、成田さんを指導する教授は、津波の情報を伝える手段の1つになり得ると期待している。
東北大学災害科学国際研究所・今村文彦所長「シンプルほど、災害時に対応しやすい。多様な方法で誘導はあるべきなので、その1つとして注目されると思います」
成田さんが目指すのは、日常的に使える防災。
自由な発想は、未来の備えを変えていくかもしれない。
(FNNプライムオンライン3月9日掲載。元記事はこちら)
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