【速報】金融緩和の維持決定 黒田総裁 最後の日銀会合

経済・ビジネス


日銀が、黒田総裁のもとで金融政策を決める最後の会合を開いた。

ラストサプライズとなる政策修正を警戒する声もあったが、金融緩和の維持を決めた。

フジテレビ経済部・岩田真由子記者が、中継でお伝えする。

経済の好循環を目指してきた黒田総裁の大規模緩和は、デメリットが目立つようになる中、幕引きを迎えようとしている。

会合では、金融緩和の効果や影響が議論されたが、金利を低く抑える金融緩和を維持し、長期金利の上限を、0.5%程度で据え置くことにした。

これまでの大規模緩和では、国債を大量に買い入れ、長期金利を押さえつけてきた結果、円安や市場機能のゆがみなどの副作用が目立ち、市場では、今回の会合でのさらなる政策修正を警戒する声もあったが、修正は行われなかった。

一方、次期総裁の人事案について、衆議院に続き、参議院でも10日午前、同意が得られ、植田和男氏が、新たなかじ取り役となることが決まった。

目標とされてきた2%の物価上昇を、賃上げをともなった形で実現できるかが課題。

最後の会合を終えた黒田氏は、10日午後に会見をするが、在任の10年をどう総括するかに関心が集まっている。

(FNNプライムオンライン3月10日掲載。元記事はこちら

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