狩猟体験を通じて“命”と向き合う。猟師が伝えたい、駆除される動物から学ぶ「命の重さ」
Newsfrom Japan
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千葉県で猟師として、「狩猟体験ツアー」を行っている石川雄揮さん。
「地域おこし協力隊という、国の移住政策で千葉に来ましたが、老夫婦の家の棚の中にアライグマの赤ん坊が6匹くらい生まれたことがあり、狩猟免許を持って駆除隊として活動していた僕は駆除作業をやらざるを得なかった。それはすごくつらい作業で、この体験を通して動物たちの存在が僕ら人間とどうリンクしているのかを伝えたいと思いました」
石川さんは、戦場ジャーナリストとして、生と死の現実を伝え続けてきた。
しかし、命の本質をもっとダイレクトに伝えたいと、現在は千葉県で猟師となり、「狩猟体験ツアー」を行っている。
”命”に真正面から向き合う
この日は、都心に住む小学生が狩猟体験ツアーに参加。
山に住む動物たちの骨やフンをたどりながら“命”の気配を感じ取る時間を過ごした。
岩に残された獣のツメの痕や動物の足跡を観察したり、何を食べてどんな声で鳴くのか、駆除される動物たちのことも等しく知ってほしいという石川さんの思いがある。
狩猟体験ツアーでは、罠の仕掛け方を体験したり、捕獲された特定外来生物の「キョン」を食べて、命をいただく意味も考える。
体験に参加した親子は、「おいしい。毎日食べている動物に感謝です」と思いを語った。
私たちの命はたくさんの命とつながっている。
石川さんは、「森の命の声は、“生きるということは何か”ということ以外にも、“生きる強さ”といったことも教えてくれるので、僕はそれを伝えていきたいです」と話す。
SDGs
SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。
(FNNプライムオンライン3月11日掲載。元記事はこちら)
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