人気の“どら焼き”なのに…「購入はお控えください」老舗和菓子店が驚きのツイート!真相を店主に直撃【新潟発】
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新潟県阿賀野市の老舗和菓子店のツイートが反響を呼んでいる。どら焼きを作る写真とともに、投稿されている文字は「買って悔やめ」。別の日には、「購入はお控えください」とまで発信。どら焼きを売りたくないのでは?とも受け取れるこのツイート。その真相を取材した。
「購入控えて」 ツイートは“本心”
ツイートしたのは、阿賀野市の和菓子店「渡計」。店には話題のどら焼きがしっかり並んでいた。さっそく、ツイートの真相を尋ねると…
(Q.ツイートはどんな真意?)
御菓子処 渡計 渡邊計一さん:
本心。もう買うなと。他のどら焼きのほうがおいしいかもしれないから、そちらで買ってください。うちまで来て、わざわざ買わないでくださいと
購入を控えるよう呼びかけた店主の渡邊計一さん。
しかし、店主の思いとは裏腹に、ツイートを見て買いに来るお客さんが増加しているそうで…
客:
「買わないでくれ」と言われているどら焼きが気になって来た
(Q.「買わなくていい」と言われると?)
客:
「買わなければ」という気になる
大量生産できない老舗の“どら焼き”
逆に購買意欲をかき立てられている、どら焼き。鉄板で一度に焼けるのは6個分のみで、渡邊さんが一個一個丁寧に焼き上げている。
98年の歴史がある老舗和菓子店、生地をしっとりさせるために、こんな手間も惜しまない。
御菓子処 渡計 渡邊計一さん:
生地を2日間寝かせるので数が作れない。一番神経を使う仕事。正直、一番疲れる
機械で大量生産せず、生地もあんこも手作りにこだわっていて、1週間に300個ほど製造するのが限界…。売れても生産量を増やすことができないのだ。
売れてほしいけど…「他店で買って」
御菓子処 渡計 渡邊計一さん:
売れて「うれしい。おいしい」と言われるのは、すごくうれしいが、市のバスでいらっしゃる、おじいちゃん・おばあちゃんが買うものがなくなってしまう。
御菓子処 渡計 渡邊計一さん:
売れてほしいけど、おじいちゃん・おばあちゃんの分があるから残してほしい半々。心揺らぎながら、どら焼きを焼いている
杉山萌奈アナウンサー:
私、せっかく来たので購入してもいいですか?
御菓子処 渡計 渡邊計一さん:
ええ~、1個だけですよ
杉山萌奈アナウンサー:
申し訳ございません。どら焼き、購入してしまいました。いただきます!外側の生地はしっとり、中のあんこはホクホクおいしいです
それでも渡邊さんの願いは、やはり…
御菓子処 渡計 渡邊計一さん:
なるべく、お近くの和菓子屋さんかコンビニでどら焼きを買っていただければ
(NST新潟総合テレビ)
(FNNプライムオンライン3月11日掲載。元記事はこちら)
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