東日本大震災の実感がない世代でも…「つながりの大切さ」を“絆”の友好給食で【山形発】

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東日本大震災で被災した宮城・南三陸町と交流を続ける山形・庄内町では、3月8日に小・中学校で南三陸町の特産品が友好給食として出された。学校では、生徒たちが給食を前に交流の歴史を学び、理解を深めた。

山形・庄内町と宮城・南三陸町の交流

庄内町は、20年ほど前から南三陸町と交流を続けていて、12年前の震災の際に炊き出し支援を行って以降は、小・中学生も交流活動に加わっている。


「友好給食」は南三陸町から食材提供を受け、毎年この時期に庄内町内の小・中学校などで行われている。

交流の歴史や漁師の思いを学ぶ

余目中学校では、給食の前に1年生が交流の歴史や食材を提供する漁師の思いを授業形式で学んだ。


今回の給食は、提供されたワカメを使った中華サラダのほか、南三陸産のタコやホタテを使った4品。


震災の記憶を風化させず、友好関係の大切さを学ぶのが狙いとなっている。

東日本大震災を風化させない

中学1年生は震災時に0歳や1歳で、経験として実感がない世代だ。


1年生・荒生帆兵衛さん:
おいしくて、次に支援できることがあれば自分もしてみたい


1年生・菅野美羽音さん:
感謝の気持ちで送ってくれたワカメ、最後まで味わって食べた


震災の際には交流があったおかげで支援もスムーズに行ったと言い、「つながりの大切さ」を味とともにかみしめた給食となった。

(さくらんぼテレビ)

(FNNプライムオンライン3月11日掲載。元記事はこちら

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