黒田総裁「金融緩和は成功だった」 最終バズーカは“緩和継続”

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日銀の黒田総裁は、任期最後の金融政策決定会合を終え、金融緩和は成功だったと話した。

日銀・黒田総裁「副作用の面より、金融緩和の経済に対するプラス効果がはるかに大きかった」

任期最後の金融政策決定会合で日銀は、今の大規模緩和を維持することを決めた。

最後の会合を終えた黒田総裁は、自らの金融政策の成果を、「デフレを解消し、経済を活性化させて雇用を400万人以上つくりだし、就職氷河期と言われたものを完全に解消した。金融緩和は成功だったと思う」と評価した。

2013年に就任した黒田総裁。
2%の物価安定目標の実現を掲げ、黒田バズーカとも呼ばれた大規模な金融緩和で、アベノミクスの3本の矢の1本となった。

就任翌月の会見では、異次元の金融緩和だと強調。
そして、「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」を賛成多数で導入した。

就任から10年。
賃金の上昇をともなう2%の物価安定目標はいまだ達成できていない。

日銀・黒田総裁「私として、やるべきことはやったと思っている」

そのうえで、次の日銀総裁として10日、国会で承認された植田和男氏について、「組織をまとめ、物価の安定と金融システムの安定に向けて、手腕を発揮してもらえると期待している」と述べた。

(FNNプライムオンライン3月11日掲載。元記事はこちら

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