全国一番乗り 東京で桜開花 「緊張します」手話交え発表

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14日午後2時過ぎの東京・靖国神社。

桜開花の基準となる標本木を多くの人が囲む中、全国で最も早い開花発表が行われた。

地上気象観測班長・小林與朗さん「きょう3月14日、東京の桜の開花を、開花を...。もう一度やります」

手話を交えての発表とあって緊張したのか、発表をやり直す。

地上気象観測班長・小林與朗さん「東京の桜の開花を発表します」

平年よりも10日早く、2020年・2021年に並ぶ、観測史上最も早い開花。

発表した地上気象観測班長・小林さんは、全国で最も早い開花発表に、「いつ桜が咲くかドキドキした」と話したうえで、2022年から始めたという手話を交えての発表について、「1人でも多くの方に、(開花を)わかってもらえればいいかなと思っております」と明かした。

では、都内の桜の名所の開花状況はどうなっているのだろうか。

目黒川へ行くと、桜が5輪以上咲いていた。

川沿いでは、桜まつりの準備が急ピッチで進められていた。

桜まつりの準備をする男性「(ちょうちんは全部で?)3,000個とか4,000個とか。期待感は(大きい)。盛り上がってくれれば」

2023年、東京の桜が全国で最も早く開花したのは、なぜなのだろうか。

地上気象観測班長・小林さん「3月に、とても暖かい日が続いたということもありますし、東京は都市化の影響、もしくは温暖化、その影響も加わって、3月14日の早い開花となったと考えています」

さらに、日本花の会の和田博幸さんは、標本木の樹齢も関係していると説明する。

日本花の会 特任研究員・樹木医 和田博幸さん「(標本木が)樹齢を重ねたソメイヨシノなので、枝や葉に栄養をそれほど多く回す必要がなくて、花の方に集約的にエネルギーをまわすことができる。その分だけ、早く咲く傾向がありそうだというふうに考えています」

14日の開花に続く東京の満開予想日は、1週間後の21日・春分の日。

(FNNプライムオンライン3月14日掲載。元記事はこちら

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