美容サロン37歳経営女“裏の顔” 「女の子優先」詐欺リクルーター

社会


カメラを見つけ、顔をそむける女。
詐欺などの疑いで逮捕された、金地紗弓容疑者(37)。

東京都内で美容サロンを経営している金地容疑者。

しかし、裏の顔は、特殊詐欺のリクルーターで、勧誘していたのは、女ばかりだった。

調べによると、金地容疑者は2023年1月、33歳の女と共謀し、東京・品川区の80代の女性に、銀行職員を装い、「医療費の還付が受けられますよ。ただし、還付を受けるためには、キャッシュカードを預かる必要があります」と、ウソの電話をかけた。

これを信じた女性からキャッシュカードなどをだまし取り、現金およそ17万円を引き出した疑いが持たれている。

美容サロン付近の人によると、利用客とみられる女性が頻繁に出入りしていたという。

「イット!」は16日、金地容疑者が経営する東京・中野区にある美容サロンを訪ねたが、営業していなかった。

金地容疑者は、特殊詐欺グループでは、かけ子だけでなく、受け子などを勧誘するリクルート役も兼任。

勧誘については、グループを仕切る指示役から、SNSで「女の子を優先して集めてください」といった指示を受けていたという。

これは、女性を実行役として起用することで、被害者に警戒させないようにするためだったとみられている。

実際、金地容疑者が関与したとみられる特殊詐欺事件で、これまでに逮捕された容疑者は全員、女だった。

このグループによる被害は、2022年10月から都内などで35件発生していて、被害額は、およそ3,000万円にのぼるとみられている。

逮捕された金地容疑者は、羽振りがよく、すごく派手な格好をしていたという。

警視庁は、余罪についてくわしく調べている。

(FNNプライムオンライン3月16日掲載。元記事はこちら

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