「桜の名所」は早くもにぎわい 「会社休んで花見に...きれい」

社会 旅と暮らし


観測史上1位タイの早さで、桜の開花が発表された東京。

16日も、最高気温20.9度と暖かい1日となった。

靖国神社では、開花が進む標本木のソメイヨシノにカメラを向ける人の姿が多く見られた。

桜のスピード開花の便りは、岐阜からも届いた。

16日午前11時ごろ、岐阜市の清水川沿いにあるソメイヨシノの標本木を地元気象台の職員が確認。

気象台の職員「桜5輪、6輪観測しましたんで、開花になりますね」

5輪以上の花が咲いているのを確認し、開花を発表した。

岐阜県での開花は、平年より9日早く、1989年・2021年と並ぶ、観測史上最速タイの早さ。

日本気象協会は16日午後2時、全国のソメイヨシノの満開予想を発表した。

東京は23日に満開になる予想で、全国的に平年より1週間前後程度早くなるとみられていて、北海道を除く広い範囲で、今週末から来週にかけて見頃を迎えるとみられる。

東京都内の桜の名所・新宿御苑は、すでに多くの人でにぎわい、中には、ひと足早く満開になりそうなソメイヨシノもあった。

桜を見に来た人「すごくきれいです」、「金土日は人が多くて、きょうの方がそんなに混んでなくて、一番いいかなと思って」、「会社を休んで花見にきました」

番組で調べたところ、早い木で三分咲き程度のソメイヨシノも見られた。

4年ぶりに、一部の広場で宴会が解禁される上野公園。

1週間前に取材した際は、ほとんど人の姿は見られなかったが、16日は、多くの人でにぎわっていた。

桜を見に来た人「今ちょうど咲くちょっと前、満開より前だから、『密』になりすぎずに、涼しいし、楽しめるなと」、「あっという間に、この暖かさで咲いちゃうんじゃないかと思って。ゆったりのどかなお花見ができるのが、とてもうれしいです」

コロナ禍前のにぎわいが戻りつつある上野公園。
ソメイヨシノの早すぎる開花には戸惑いの声も聞かれた。

新型コロナでの中止が続き、今回3年ぶりに開催が決定した「目黒イーストエリア桜まつり」。

4月1日と2日に目黒川沿いで行われるが、都内の満開予想は、まつりのおよそ1週間前。
見ごろを過ぎてからの開催になるかもしれない。

まつりに出店予定 目黒五十番・今井さん「ちょっと残念といえば、残念なんですけれども、久々に開催できるということで、楽しいお祭りになればと思っております」

桜が少なくても、おいしい食事を楽しんでもらいたいという意気込みが感じられた。

東京の暖かさは、いったん16日まで。

18日にかけては冷たい雨が降りそうで、お花見には向かない空模様となるかもしれない。

(FNNプライムオンライン3月16日掲載。元記事はこちら

https://www.fnn.jp/

[© Fuji News Network, Inc. All rights reserved.]

FNNニュース