日韓首脳「シャトル外交」再開を確認 2次会で融和ムード演出

政治・外交


およそ5年ぶりに、日韓首脳会談が行われた。

「シャトル外交」の再開で一致し、岸田首相は適切な時期に韓国を訪れる考えを示した。

韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領を、夕食のすき焼きに続き、尹大統領の好物の「オムライス」でもてなした、岸田首相。

2次会の会場は、銀座の老舗洋食店「煉瓦亭」。

政府関係者によると、両首脳はオムライスのほか、トンカツ・ハヤシライス・ハンバーグも食べ、友好を深めたという。

16日夕方、首相官邸で行われた日韓首脳会談。

岸田首相は、東京で開花した桜に触れ、「本格的な春の訪れを迎えたこの日に、日韓関係の新たな章をともに開く機会が訪れたことを大変うれしく思っている」と述べた。

会談で両首脳は、戦後最悪と言われる日韓関係の正常化に向け、10年以上途絶えている首脳同士の相互訪問、シャトル外交を再開することで一致した。

そして、実に12年ぶりとなる日韓首脳の共同会見。

岸田首相「1965年の国交正常化以来の友好協力関係の基盤に基づき、日韓関係をさらに発展させていくことで一致した」

韓国・尹錫悦大統領「両国の未来をともに準備しようという国民の共感を得て、安保、経済、人的文化交流など多様な分野で協力を増進させるために、さらに加速化することにした」

会見で岸田首相は、先日、韓国政府が発表した、いわゆる元徴用工問題の解決策について「評価している」と明言。

また両首脳は、16日朝の北朝鮮によるICBM級弾道ミサイルの発射をふまえ、日韓、日米韓で安保分野での協力を進めることの重要性を確認した。

戦後最悪と言われた日韓関係は、改善に向け大きな一歩を踏み出した。

(FNNプライムオンライン3月17日掲載。元記事はこちら

https://www.fnn.jp/

[© Fuji News Network, Inc. All rights reserved.]

FNNニュース