登山客をじーっと見つめる動物…正体は“絶滅危惧”のニホンカモシカ 県「見かけた際は静かに見守って」 愛媛

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愛媛・四国中央市 13日(視聴者撮影)
愛媛・四国中央市 13日(視聴者撮影)

愛媛県内の山で、登山客が撮影した動画に映っていたのは…じーっとこちらを見つめる動物。

じーー…っとこちらを見つめる
じーー…っとこちらを見つめる

国の特別天然記念物、ニホンカモシカだ。


その時の状況について、撮影者は「山の奥の方でガサっと物音が聞こえたので、振り返ってそこを見たら、その場所にカモシカがおったという状態なんですよ」と話す。

2014年愛媛で「県内絶滅」…その後目撃情報複数で「絶滅危惧Ⅰ類」に

その姿が捉えられたのは3月12日、場所は、愛媛・四国中央市の赤星山(あかぼしやま)。


撮影者:
向こうもジーっとこっちを見ているような状態だったんですけど、ただそこに佇んでいたというか。


ニホンカモシカは、愛媛県版の「レッドデータブック」で、2014年に「県内絶滅」と公表された。


しかしその後、発見情報が複数寄せられ、現在は「絶滅危惧Ⅰ類」に指定されている。


 哺乳類に詳しい、NPO法人・西条自然学校の山本貴仁(たかひと)理事長に聞いた。


NPO法人「西条自然学校」 山本貴仁 理事長:
この個体はニホンカモシカに間違いないです。山の中で出会ったときに、じーっとこちらを見る習性があって、それでこのような映像になったんだと思います。

16日、FNNの取材班は目撃現場へと向かった。

林道で、車の前を黒い影が横切った
林道で、車の前を黒い影が横切った

その際、現場へと向かう林道で、車の前に飛び出してきた黒い影があった。


その映像を山本理事長に見てもらうと、こちらもニホンカモシカとみられるという。


ニホンカモシカは人を襲う動物ではなく、県は「見かけた際には静かに見守って欲しい」と呼びかけている。

(「イット!」3月16日放送より)

(FNNプライムオンライン3月17日掲載。元記事はこちら

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