人質立てこもり男“確保直後”　「社長呼べ」職場の仕事に不満か 去年8月にも元同僚の車破壊

愛知・安城市で、ビル内に立てこもった容疑者が確保された直後をとらえた映像。

現場周辺に、うっすらと漂う白い煙。

容疑者確保の際には、激しい音と光を放つ「閃光(せんこう)弾」が使われていたことがわかった。

監禁の疑いで現行犯逮捕されたのは、住所不定・無職の鈴木教仁容疑者(51)。
立てこもった会社の元従業員だった。

鈴木容疑者は16日午後2時半過ぎ、ビルの3階にある会社事務所に包丁を持って押し入り、その場にいた女性従業員を人質にして、立てこもった。

そして鈴木容疑者は、「社長を呼べ」、「派遣先の仕事を変えたやつを呼べ」などと叫んでいたという。

事態が動いたのは、事件発生から、およそ1時間40分後の午後4時20分ごろのこと。

鈴木容疑者は、人質の女性を前にした状態で、会社からビルの通路へ。

この時、待機していた警察の特殊部隊SITが、閃光弾を投げ、鈴木容疑者を取り押さえた。

身柄確保直後の映像では、現場の入り口付近に捜査員とみられる複数の人物が集まり、周辺には閃光弾から上がったとみられる白い煙が確認できる。

近隣住民「1回ものすごいドンっていう音が聞こえた」、「ものすごい爆発音がして、聞いたことのないような」

鈴木容疑者は、逮捕時に頭から血を流していて、病院に搬送されたが、軽傷。

会社の関係者によると、鈴木容疑者は、2022年8月に元同僚の車をバールで破壊し、器物損壊容疑で逮捕されたという。

また、その直前には、派遣先での仕事が変わった際、「なんで俺がこんな仕事やらなきゃいけないんだ」と文句を言って、行方をくらましていた。

調べに対し、容疑を認めているという鈴木容疑者。

警察は、事件が起きた、くわしいいきさつを調べている。

（FNNプライムオンライン3月17日掲載。元記事はこちら）

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