なぜ施設に誰もいない? ゼロコロナ“負の遺産” 中国
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とある場所にたどり着いた取材班。
そこで見たのは、中にも外にも目を光らせる監視カメラ。
延々と続く高い壁、張りめぐらされた有刺鉄線。
そして、引っかかった真っ赤な垂れ幕。
ここは中国・広州市にある、新型コロナの隔離施設。
東京ドームおよそ7個分の敷地に、実に8万床のベッドがある。
しかし中を見ると、人っ子1人見当たらない。
建物の中も、もぬけの殻。
というより、使われた形跡すらない。
政府の大号令で進められた建設。
11月下旬には完成したということだが、ゼロコロナ政策がその直後に終了し、一度も使われていないという。
建設工事の作業員「去年11月から工事が始まり、わたしも参加しました。当時は昼夜を問わず働きづめだった」
市民たちが続けた抗議活動に続く、習近平政権の看板「ゼロコロナ政策」の終了。
それがあまりにも突然だったことを物語る、この「負の遺産」は、忘れられたように今もそのままになっている。
(FNNプライムオンライン3月17日掲載。元記事はこちら)
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