エコで得するネット通販 “シェア買い”で新たなフードロス削減
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わたしたちのこれからを明るく照らす、SDGsなアクションに迫る#ミライにα。
フードロス削減の新たな一手は、仲間とお得に“まとめ買い”。
しっとりとしたタルト生地に、ふわふわのクリームが乗ったチーズケーキ。
タルトとクリームの間に、少し隙間があるように見えるが...。
カウシェ 取締役COO・前本航太さん「今まで、もったいないなと思いながらも捨ててしまっていたものを、売るチャンスがある」
雄大な雪化粧の山々が望める北海道・富良野市で、100年以上愛されている老舗菓子店「新谷」。
ここで作られているのは、富良野産の牛乳をふんだんに使った「ふらの雪どけチーズケーキ」。
冷凍商品のため、賞味期限も長く、北海道以外の物産展でも購入することができる。
しかし、北海道と本州の温度差から、ある問題が生じていた。
新谷 製造部次長・後藤利城さん「こちらが催事会場から戻ってきたもの。クリームとパート(タルト)の部分、クッキー部分がはがれかけてきている。こういったものが規格外品という形になっている」
本州の物産展から戻ってきた商品。
これまで、賞味期限に余裕があっても、温度差が原因でひび割れてしまったものは規格外品として、全て廃棄されていた。
新谷 製造部次長・後藤さん「味は一切、正規のものと変わりません。やはり見た目がよくないと、どうしてもお客さまの方からもちょっと敬遠されがち。なかなか弊社としても、廃棄、規格外品を活用して展開することができていなかった」
そこで、富良野市が新たな販路として選んだのが、“シェア買い”アプリの「カウシェ」。
「カウシェ」とは、消費者自身が仲間を集めて、まとめてお得に買い物ができる“シェア買い”というシステム。
食品や日用品・美容など、さまざまなカテゴリーがある中、今回新設されたのが、主に規格外品などを取り扱う「エコ得」カテゴリー。
規格外品と“シェア買い”を掛け合わせた、その狙いは...。
カウシェ 取締役COO・前本航太さん「ブランド毀損等気にして、今までほかのネット通販で販売することができていなかった事業者の方たちも、エコ得とシェア買いを掛け合わせて、気にせず出店していただけるような形をサポートしていければ」
今回、自治体とのコラボ第1弾となった富良野市。
市内で生産されたアスパラガスの規格外品なども出品予定だが、今後は、ほかの地域との提携も視野に入れているという。
カウシェ 取締役COO・前本さん「フードロスの削減にしっかりと向き合っていければなと思っているので、本当に多くの自治体の皆さまと取り組みさせていただきたい。消費者の皆さまにとっては、お得に買えるシェア買いを生かしながら、物価高を乗り切るような一つの節約の方法として活用いただきたい」
この「カウシェ」とのコラボに、生産者も期待を寄せている。
新谷 製造部次長・後藤さん「フードロスをいかに削減できるかというところを、今回の取り組みを通して拡大させていければなというふうに期待をしているし、また、新谷の認知っていうところも、全国的に広まっていければなと期待を寄せている」
(FNNプライムオンライン3月18日掲載。元記事はこちら)
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