マスク姿で「鬼は外」 熊野那智大社節分祭

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熊野那智大社の節分祭鬼追い追儺式で、マスク姿で豆をまく関係者(2日、和歌山県那智勝浦町那智山で)
熊野那智大社の節分祭鬼追い追儺式で、マスク姿で豆をまく関係者(2日、和歌山県那智勝浦町那智山で)

和歌山県那智勝浦町那智山の世界遺産・熊野那智大社(男成洋三宮司)で2日、節分祭鬼追い追儺(ついな)式が営まれた。今年は特にコロナ禍の収束を祈願。感染予防のため、参拝者に豆を拾わないよう呼び掛けるなどしながら、マスク姿の男成宮司らが豆をまいた。

この日は崇敬者や地元の子どもら約50人が参列。本殿前で男成宮司が祝詞を奏上した後、鬼の面を着けた男性職員が豆をまき、竹の棒で鈴門の基礎石を3回たたきながら「家内安全、延命息災、家運隆昌」と大声で唱える「鬼やらい行事」があった。

続いて宝物殿前に移動し、神職が15メートルほど離れた場所にある「鬼」と書かれた直径約1・5メートルの的を狙って矢を発射。見事命中すると参拝者から歓声が上がった。

最後に、宝物殿の回廊から「福は内、鬼は外」との掛け声で参列者が豆をまいた。感染予防のため、参拝者には袋に入れた豆を配った。

男成宮司は「中止にされているところもあるが、こういう時だからこそ、感染症の疫病を払うという意味を込めて今日はお祭りをご奉仕させていただいた」と話していた。

(紀伊民報社/全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合、元記事はこちら

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