川舟の運航始まる 新宮「川の参詣道」
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「川の参詣道」として世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されている熊野川を下る川舟が2日、今年の定期乗合便の運航を始めた。コロナ禍の影響で本年度の乗船客数は大きく落ち込んでおり、運営する和歌山県新宮市の熊野川町ふれあい公社・熊野川川舟センターは「一刻も早くコロナ禍が収束してほしい」と話している。11月末まで。
川舟下りは川の参詣道を観光事業に活用しようと、2005年度に始まった事業。道の駅「瀞峡(どろきょう)街道熊野川」(新宮市熊野川町田長)そばの河原から、熊野速玉大社(同市新宮)近くまでの約16キロを、語り部が案内しながら1時間半ほどかけて下る。
今年はコロナ禍の影響で定期乗合便の開始式典は催さず、関係者が川舟にお神酒をかけて清めるなどした後、雨の降る中、乗客3人を乗せて出発した。家族で訪れた奈良県大和郡山市の女性(75)は「楽しみにしていた。雨が残念だが満喫したい」と笑顔を見せた。
(紀伊民報社/全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合、元記事はこちら)
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