芦河内薬師堂でかやぶき屋根のふき替え工事
Newsfrom Japan
社会- English
- 日本語
- 简体字
- 繁體字
- Français
- Español
- العربية
- Русский
宇部市万倉の芦河内薬師堂で、かやぶき屋根のふき替え工事が行われている。萩市から「屋根師」と呼ばれる職人が訪れ、長年の風雨で傷んだカヤを取り除き、新しく差し込む「差しガヤ」と呼ばれる方法で屋根をふいている。修復作業は2002年以来で、今月中旬の完了を目指している。
薬師堂は寄せ棟造りで、正面3面は吹き放し。1394年に建立され、戦前まではお堂の前で念仏踊りが奉納されていたという。1690年に再建され、県内にあるお堂の中でも秀麗な景観を持ち、保存状態も良いことから、1987年に県の指定有形民俗文化財に定められた。
今回作業を担当するのは、品川石和さん、間庭孝雄さん、石川幾久さん、林茂樹さん。他に屋根の下でカヤを切る「地走り」と呼ばれる作業員4人が手伝う。
屋根師たちは、屋根に設けた道竹(みちたけ)を足場にして作業。古くなったり、短くなったりしたカヤを取り除いては新しい束を差し込み、刈り込みばさみなどで形を整えて仕上げる。
品川さんは「経年劣化もあるが酸性雨の影響もあり、傷みがひどい。古いカヤは肥料として役立てられる」と話していた。
(宇部日報社/全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合、元記事はこちら)
[Copyright Ube Nippo/Kyodoshi conference. All rights reserved.]