ARで高遠探訪 長野県伊那市がアプリ開発 4月1日運用開始

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伊那市は、同市高遠町を舞台に、拡張現実(AR)の技術を使ったスマートフォンアプリ「AR高遠探訪イーナクエスト」を開発し、4月1日から運用を始める。スタンプラリー形式で対象のスポットを巡り、そのスポットにまつわるミッションをクリアすると「イーナカード」をもらえる仕組み。ゲーム感覚で高遠町の歴史や文化を学ぶことができる。観桜期だけでなく年間を通した誘客や関係人口の創出による移住定住の促進につなげる狙いだ。

結婚・出産・子育て世代をターゲットに、人工知能(AI)などの先端技術を活用し移住定住の促進を図る「地方創生アルカディア構想」の一環。次世代通信規格「5G」の利活用に関する協定を結ぶ通信大手のKDDI(東京)に制作を委託した。

対象のスポットは高遠城址公園やしんわの丘ローズガーデン、建福寺など10カ所。各スポットでスマホのGPS(衛星利用測位システム)を使ってチェックインすると、スポットごと四択問題や記入問題が出題され、正解するとデジタル上の「イーナカード」をもらえる。

カードの中には満開の桜を体験できる仮想現実(VR)などの報酬コンテンツを開くことができる特別なカードがあり、獲得すればいつでもどこでも高遠を堪能できる。また、集めたカードの枚数に応じ、地元の商店やそば店で割引などのサービスを受けられる特典も設ける。

25日は市役所でお披露目式が開かれ、白鳥孝市長がアプリを体験。「高遠の桜はもちろん、高遠石工の作品群も全国的に知られてきた。新しい技術を使って多くの人に高遠の魅力を伝えられれば」と期待を寄せていた。

「SATCH」とアプリ検索し、「SATCH X」をインストール。「SATCH X」のトップページから「イーナクエスト」のバナーを選択する。 自宅で試せるコンテンツもある。

(長野日報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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