ルパン三世の展示施設オープン【浜中】

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「ルパン三世」などの作品で知られる町出身の漫画家モンキー・パンチさんの作品世界を感じてもらう展示施設「モンキー・パンチ・コレクション」が4日、町総合文化センター内にオープンした。原画や愛用品など約100点を展示し、仕事部屋を忠実に再現したスペースも新設している。初日はオープンセレモニーが行われ、関係者が新しい聖地の開設を祝った。     

施設は同センター内と旧勤労青少年ホーム(霧多布東3)で展示していたものを統合した。施設内には生前実際に使っていた机や椅子で仕事部屋を再現したスペース「アジト」を新設。ジャケットが掛かった椅子など細部の再現にこだわり、来館者が仕切りの外から部屋をのぞき見られるつくりとなっている。

モンキー・パンチさんの歴史を振り返るスペース「ヒストリー」も新設した。年表形式でまとめた作品リストを、表紙やワルサーP38とM19のモデルガンといった愛用品などとともに紹介。作品内の登場品を再現した「お宝」なども引き続き展示している。

セレモニーにはルパンの声を担当する栗田貫一さんや、モンキー・パンチさんの次男でエム・ピー・ワークス代表取締役の加藤州平さんも駆け付けた。主催する「モンキー・パンチ&ルパン三世de地域活性化プロジェクト」の栗本英彌会長が「開館となり万感の思い。今後も先生のご遺志を受け継ぎ、ルパン三世の聖地にふさわしいまちづくりを目指したい」とあいさつ。松本博町長が祝辞を述べ、フィギュアが内包されたアーチ型モニュメントの前で栗田さんと加藤さん、松本町長、栗本会長ら7人がテープカットを行った。

テープカットに参加した霧多布高校生徒会副会長の二ツ森美空さん(2年)はルパンと次元大介の等身大フィギュアの前で栗田さんと記念撮影し、「緊張したが楽しい雰囲気をつくっていてすごい方と感じた」と笑顔。釧路市から家族3人で訪れた安藤祐美子さん(38)は「原画を見られて新鮮。アニメのグッズもあって、帰ったらまた作品を見たくなった」と喜んでいた。

栗田さんは仕事部屋の再現スペースに「先生が座ってルパンを描いているみたい。過ごされる場所ができた気がする」と話し、ルパンの口調で「全世界のファンのみんなに来てもらって俺さまを描いた先生の匂いを感じてほしい。早く会える日を楽しみにしてるぜ」とPRしていた。  開館時間は6月までは午前9時~午後3時。夏季は午後5時まで延長する。入場無料。月曜休館。

(釧路新聞社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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