東栄に石けんづくり体験工房開店

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東栄町の地域おこし協力隊として活動した福田美幸さんが、石けん販売店と体験工房を合わせた店「Simple+(シンプルプラス)」を町内で開店した。生まれも育ちも東京都の福田さん。「東栄で新鮮な空気と、ゆったりとした空間の中で石けんづくりを体験してもらえれば」と話している。

福田さんは2017年4月に協力隊として東栄町に来た。憧れだった田舎暮らしを求め、東京で通信販売のテレビ番組制作現場を辞めて移住した。町内にある鉱山で採れるセリサイト(絹雲母)でコスメ作りを来訪者に体験してもらう工房で働いた。

実家では固形の石けんで体を洗ったり、洗顔をして育ったため、いつか自身が石けんを作って販売したいという夢を抱いていた。隊員の期間中には町内の森山酒造の酒を使った「蜂龍盃(はちりゅうはい)純米酒石けん」を開発。現在は町のふるさと納税返礼品にもなっている。

隊員期間を終えて昨年秋に現在の場所に移住。離れにあったプレハブを改修し、6畳一間のスペースで今月に開店させた。


手作り石けんはセリサイトを配合させた「セリサイトホワイト」、ミツバチの蜜を使った「ナチュラルハニー」、米ぬかを使用してバラの香りを楽しめる「米ぬかローズ」、季節限定「ローズマリー」とそろえる。

体験教室は固形だけでなく液体の石けんづくり、化粧水や乳液づくりも実施する。

福田さんは「夢がかない、開店することができた。東栄町の人たちと一緒に細く長く愛されるよう続けていきたい」と話す。

火、水曜日定休。問い合わせはシンプルプラス(050・5375・3385)へ。

(東愛知新聞社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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