電気とガス使わない防災ご飯づくり

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表浜海岸などで防災活動や環境保全に取り組むNPO法人「表浜ネットワーク」(田中雄二代表)は25日、豊橋市寺沢町の空き家を活用した活動拠点「表浜まるごと博物館」で、「電気とガスを使わない防災ご飯づくり」を実施した。

大規模な災害時に電気やガスが使えなくなることを想定し、定期的に開催している訓練で、今回が3回目。会員や友人ら約30人が参加し、薪を使って火を起こし、ご飯やパスタを作った。

パスタは最初に水に入れて柔らかくして、最後の仕上げだけ火を通して、できるだけ火力を使わないようにした。また薪は木を細く割り、井桁に組むことで、ライターなど小さな火種から燃えやすくするようにした。料理は石を並べただけの簡易的なかまどで行った。

さらに食器は竹を切って作ったほか、箸も竹を割って削ったものを利用した。またツナ缶などの食材から出た油を利用したランプ作りもあった。


参加した日系ブラジル人のタグチ・バレリアさんは「電気やガスを使わなくても料理する方法が分かりました。とても良い経験ができた」と話していた。

同ネットワーク事務局長の田中美奈子さんは「大規模災害はいつ来てもおかしくない。多くの人にノウハウを伝えていきたい」と話していた。

なお表浜まるごと博物館は、賃貸契約が5月で終了する予定で、同館での行事は今回が最後になった。

(東愛知新聞社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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