南ア林道バス出発式 2年ぶりの運行再開 長野県伊那市

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南アルプス林道バスの出発式でテープカットする白鳥孝市長(中)ら=伊那市長谷
南アルプス林道バスの出発式でテープカットする白鳥孝市長(中)ら=伊那市長谷

伊那市は25日、市営南アルプス林道バスの運行を始めた。新型コロナウイルス対策で昨年は運休しており、2年ぶりの運行再開。林道は同市長谷鹿の沢で道路が欠損して通れないため、運行は戸台口―歌宿間に限る。登山者は歌宿から6.3キロを歩いて終点の北沢峠へと向かう。

林道の欠損は昨年7月の大雨で起きた。現在、歩行者は通れるものの、車両の通行はできない。同市の白鳥孝市長は「7月下旬の通行再開を目指して復旧工事を進めたい」と話す。バスは当面、平日4往復、土曜休日は5往復を運行。料金の一例では、仙流荘横のバス営業所から歌宿までが片道850円(小児半額)、登山用荷物の持ち込みは別途220円。

バス営業所での出発式で白鳥市長はスタッフに「落石などに気をつけて安全運行してほしい」と激励。乗客の男性登山者(56)=埼玉県=は「仙丈ケ岳を目指すが、歌宿からは歩くので、登山の行程には余裕を持たせた」と話していた。問い合わせはバス営業所(電話0265・98・2821)へ。

北沢峠のこもれび山荘も25日から営業を始めた。

(長野日報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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