雪中熟成の茶葉「駒結」掘り出し 中ア千畳敷

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雪の中からコンテナに入った「駒結」を掘り出す「こまがねテラス」の関係者=27日午前10時すぎ、中ア千畳敷
雪の中からコンテナに入った「駒結」を掘り出す「こまがねテラス」の関係者=27日午前10時すぎ、中ア千畳敷

標高2612メートルの中央アルプス千畳敷で27日、雪中貯蔵で熟成させた茶葉「駒結(こまゆい)」の掘り出し作業が行われた。駒ケ根市の中心市街地再生プロジェクト「こまがねテラス」で生まれた独自商品で4年目。中アの雪中で約3カ月間過ごした茶葉は、中心商店街の日本茶販売店「山二園」で6月に販売を開始する。

中アの代表的な雪形「島田娘」にちなんだ静岡県産「島田茶」と、今年は飯田市遠山郷産の茶葉をブレンド。1袋40グラム入りで300袋用意した。この日はプロジェクトに関わる商店主ら6人が、駒ケ岳ロープウェイ千畳敷駅近くで作業。零度前後の低温に保たれた1.5~2メートルの雪の下からコンテナなどに詰められた茶葉を掘り出した。

今年はコロナ退散の願いも込めた「アマビエ」ラベルを用意したり、販売先を増やしたりと、さらなる取り組みも進める考え。山二園の酒井隆道社長(63)は「熟成されることで香りも際立ち、まろやかな味になる。中アの雄大な景色を思い浮かべながら、新茶とは違った味わいを楽しんでもらえたら」と話している。

(長野日報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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