「水みくじ」6月から配布 長野県諏訪市の手長神社

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水に触れて文字が浮かび上がった手長神社の「水みくじ」。奥にあるのが子宝池の手水鉢
水に触れて文字が浮かび上がった手長神社の「水みくじ」。奥にあるのが子宝池の手水鉢

境内に湧く水の恵みを感じてもらおうと、諏訪市茶臼山の手長神社が6月1日、水に浸すと文字が浮かび上がる「水みくじ」の頒布を始める。29日には神社役員が社務所近くの子宝池に手水鉢を設置し、氏子や参拝者を迎える準備を整えた。

昨年7月、神奈川県の寒川神社から手長神社に着任した前島正宮司が、諏訪市の水のおいしさに感激し、境内に豊富にある水を生かそうと神社役員と構想を練ってきた。子宝池の小型水車が氏子の寄進で更新されたことに合わせ、池の中央部の手が届く場所に手水鉢を置き、青竹で水を注ぐ新たな流れを作った。

水みくじは、授与所で初穂料200円を納めた後、筒を振って出た棒の数字(1~50番)に基づいて受けることができる。子宝池の水に浸すと吉凶が浮かび上がる仕組みで、願い事や商売、恋愛や学問、縁談や出産など9項目の運勢の説明も表示される。

同神社は諏訪市水道事業発祥地の茶臼山配水池に隣接し、境内には手水舎と池がそれぞれ2カ所あり、社叢に潤いを与えている。前島宮司は「水みくじを通して少しでも水の恵みを感じてほしい。境内に湧く清水のように、清い心持ちになっていただけたらうれしい」と話している。

(長野日報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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