出羽三山神社 全国から寄せられた願い祈る 勇壮に八朔祭
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出羽三山神社(宮野直生宮司)の「八朔(はっさく)祭」が31日夜、鶴岡市の羽黒山頂で行われた。
八朔祭は、山伏修行の「秋の峰」を締めくくる勇壮な火祭り。修行を積んだ山伏たちが羽黒山頂にある「蜂子社」前の護摩壇に火を放ち、盛大に護摩がたかれる。
祭は旧暦で8月1日に当たり、水田の稲が実を結ぶ大切な時期に台風などの被害を受けないよう祈願する。今年は昨年に続いてコロナ禍のため一般の参加者は受け付けず、神社の神職関係者たちで臨んだ。
この日は午後6時すぎに「蜂子社」で宮野宮司が祝詞を奏上。五穀豊穣(ほうじょう)と一日も早いコロナの収束を願った。
この後、護摩壇では火祭りの「大柴燈祭(だいさいとうさい)」が行われ、燃え上がる炎の前で「家内安全」「商売繁盛」「交通安全」「身体堅固」など全国から寄せられた信者の願い事を読み上げた。
秋の便りとともに標高414㍍の羽黒山頂は肌寒く感じられるようになり、その中で関係者は護摩壇の火柱を静かに見つめていた。
(荘内日報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら)
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