田園にコンバインの響き 鶴岡市で稲刈り始まる 登熟早く刈り遅れ注意

地域 社会

鶴岡市上山添地区で2日、稲刈りが始まった。出穂が例年より早く、その後も高温続きで登熟が早まっているとして、県では早めの刈り取りを呼び掛けている。

青空の下、コンバインで稲を刈る菅原さん=2日午前11時ごろ、鶴岡市上山添
青空の下、コンバインで稲を刈る菅原さん=2日午前11時ごろ、鶴岡市上山添

この日稲刈りを始めたのは同市上山添の菅原和行さん(59)。水稲作付6・7ヘクタールのうち「ひとめぼれ」1・2ヘクタールが適期を迎えた。

菅原さんによると、今年は7月下旬の高温とその後の登熟後期の長雨の影響を受けたが、生育は例年より4、5日ほど早く進み、ひとめぼれの刈り取りは昨年より4日早くなった。

この日は前日のぐずついた天候から一転、朝から晴天となり、菅原さんは午前10時半ごろからコンバインで黄金色になった稲を刈り取った。

乾燥調製後、4日にも等級検査に出し、5日ごろから櫛引地域の産直の店頭に並ぶほか、北は北海道から南は九州まで個人契約している全国の消費者に送る。

菅原さんは「新型コロナの影響で外食の需要は減ったが、一般家庭用は伸びている。お家で家族そろっておいしいご飯を食べてほしい」と話した。

県庄内総合支庁農業技術普及課によると、今年は庄内全域で出穂が4日ほど早く、その後も高温続きで登熟が早めに進んでいるため、「例年より5日から1週間ほど刈り取り適期が早まっている。刈り遅れのないように」と呼び掛けている。

(荘内日報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

http://kyodoshi.com/

[Copyright The Shonai Nippo Press Co.,Ltd./Kyodoshi conference. All rights reserved.]

山形県 全国郷土紙連合 荘内日報社