ウミガメの赤ちゃん続々ふ化 串本海中公園センター

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串本海中公園センターで今年誕生したアカウミガメ、アオウミガメの赤ちゃんと世話をする吉田徹副館長(和歌山県串本町有田で)
串本海中公園センターで今年誕生したアカウミガメ、アオウミガメの赤ちゃんと世話をする吉田徹副館長(和歌山県串本町有田で)

和歌山県串本町有田にある串本海中公園センター水族館で、飼育しているウミガメが産んだ卵が続々とふ化している。毎年誕生しているアカウミガメのほか、今年はアオウミガメも4年ぶりにふ化。館内で2種類の子ガメを展示しており、担当者は「違いを見比べていただければ」と話している。

水族館の吉田徹副館長(39)によると、同施設では1995年にアカウミガメの繁殖に成功。今年生まれたアカウミガメは最初の親から見ると、ひ孫世代に当たるという。

今年は施設にある人工産卵場で6月9日から7月31日にかけ、アカウミガメが15回、アオウミガメが3回産卵しており、8月14日からふ化が始まった。8日までにアカウミガメが約280匹、アオウミガメが37匹ふ化しており、今月下旬まで続く見通しという。

生まれたばかりのアカウミガメの赤ちゃんは甲羅の長さが約4・5センチで、重さは20グラムほど。一方、アオウミガメは甲羅の長さが約5センチ、体重約30グラムとアカウミガメよりも少し大きく、おなか側が白いといった特徴がある。

また、成長とともになくなってしまう、鼻と口の間にある卵を内側から割るための「卵角(らんかく)」という突起も今なら見ることができるという。

吉田副館長は「アカウミガメは昨年からひ孫世代が生まれて順調に繁殖ができており、今年は久しぶりにアオウミガメの赤ちゃんも誕生した。大きさや色の違いなどを見比べていただけたら」と話している。

(紀伊民報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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