西宮八幡宮「花ちょうず」 多彩な菊で重陽の節句【宇部】

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色とりどりの菊をめでる市民(西宮八幡宮で)
色とりどりの菊をめでる市民(西宮八幡宮で)

宇部市上条3丁目の西宮八幡宮(野村清風宮司)で、季節ごとにテーマを変えて行う「花ちょうず」が重陽の節句(9月9日)仕様になった。上品な色合いの花々が、境内を爽やかに彩っている。30日まで。

長期化するコロナ禍の癒やしになればと氏子でアロマセラピストの枡田久美子さん(浜田3丁目)が、昨年7月から定期的に実施。花材は市内で調達し、水をたたえた手水舎にスプレーギク、ピンポンマムなど種類や色の異なる菊を生けた。

同節句は、菊の花を飾ったり、花びらを浮かべた菊酒を飲んだりして、不老長寿を願う行事で、端午や七夕と並ぶ「五節句」の一つ。菊の花に真綿を被せて一晩、夜露と菊の香りを染み込ませた綿で体を拭うと無病、若さを保てる「被綿(きせわた)」という日本独自の風習もある。

枡田さんは「重陽は他の節句に比べると、一般的にあまり知られていない。花ちょうずを通じて日本の伝統文化を思い起こしてもらえたら」と語った。

(宇部日報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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