釧路湿原を照らす夕焼けを堪能【釧路】

地域 社会 旅と暮らし

車窓からの釧路川に沈む夕日を眺め、写真に収める乗客ら(27日午後4時40分ごろ)
車窓からの釧路川に沈む夕日を眺め、写真に収める乗客ら(27日午後4時40分ごろ)

世界三大夕日に数えられる釧路の夕日を列車内から楽しむ「夕陽ノロッコ号」が27日、今季の運行初日を迎えた。観光列車として人気の高いJR北海道の「くしろ湿原ノロッコ号」の限定版で、29日までの3日間運行する。初日は好天に恵まれ、約100人の乗客が車窓から釧路湿原を照らす夕日や夕焼けを堪能した。

夕陽ノロッコ号は、日没時間帯に合わせて運転することで、釧路湿原からの車窓越しに夕焼けの様子が見られる。昨年初めて運行し好評だったため、今年も継続した。釧網線釧路―塘路間の下り列車が日没時間と重なる通常より遅い時間帯に1日1往復運行。JR釧路駅を午後3時23分に出発し、同5時30分に戻る。

初日は指定席111席の8割ほどが埋まり、自由席も合わせて往路96人、復路100人が乗り込んだ。今年は、夕日と同じオレンジ色の飲料「リボンナポリン」の発売110周年とコラボして、公式キャラクター「リボンちゃん」をデザインした側面行先標(サボ)や、車両の前後でデザインが異なるヘッドマークを装着。車内では記念の乗車証明書や、釧網線全線開通90周年とリボンナポリン110周年がコラボした記念デザインシール、リボンナポリンを配布、釧路夕焼け倶楽部(芳賀久典代表)の限定ポストカードも販売した。

塘路駅では標茶町の佐藤吉彦町長やゆるキャラ「ハッピーくろべぇ」と「ミルクックさん」が乗客をお出迎え。地元の長尾菓子舗の菓子を配布し、特産品「わかさぎ佃煮」も販売した。

この日の釧路市の日没時間は午後5時11分。塘路―細岡間の釧路川、釧路湿原―東釧路間の岩保木水門などの撮影ポイントで列車が徐行すると、。乗客は車窓から景色を眺め、写真に収めていた。昨年に続き、母と兄(9)と3人で乗車した標茶町の坂本虹心さん(7)は「夕日がとてもきれいで、タンチョウも見れて良かった。また来年も乗りたい」と笑顔を見せていた。

残り2日の指定席予約は6~8割ほどで、自由席とともに販売中。大人片道釧路―塘路が640円、指定席は別に530円必要。通常のノロッコ号は10月10日までの毎週末運転。10月9日には川湯温泉まで延長運転する。

(釧路新聞社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

http://kyodoshi.com/

[Copyright The Kushiroshimbunsha/Kyodoshi conference. All rights reserved.]

北海道 全国郷土紙連合 釧路新聞社