産業観光バスツアー、2年ぶりの実施

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広大なスケールの石灰石鉱山を眺める参加者ら(宇部興産伊佐セメント工場で)
広大なスケールの石灰石鉱山を眺める参加者ら(宇部興産伊佐セメント工場で)

2021年度の産業観光バスツアーが8日から始まった。昨年はコロナ禍の影響で中止となったため2年ぶり。初回の「渡邊祐策とセメントの道・石灰石鉱山と宇部興産専用道路」には、県内外から40~90歳代の9人が参加し、発展の礎となった地元産業に心を寄せた。宇部・美祢・山陽小野田産業観光推進協議会監修。

3市の産業観光推進や地域振興を目的に、08年から毎年開催。本来の定員は40人程度だが、感染予防の観点から人数を大幅に減らした。今年度は11種類・計17回の旅プランが計画されている。

ツアーには、宇部興産とその関連会社に47年間勤務した藤重幸雄さん(84)=恩田町5丁目=がエスコート役として同行。美祢で採掘された石灰石が、宇部でセメントになるまでの道のりをたどるため、伊佐セメント工場などを見学した。

国内最大級を誇る石灰石鉱山は直径1・2キロのすり鉢状で、年間の採掘量は約800万トン、16年には累積採掘量が5億㌧に。鉱山の底にたまった雨水が青空を映してコバルトブルーに輝き「神秘的できれい」と感嘆の声が上がっていた。 

石灰石は、総延長約32キロの興産専用道路を通って宇部セメント工場に輸送する。一行は道路を通って特大車整備場に向かい、ダブルストレーラーの運転席に座って写真撮影するなど楽しんでいた。   

(宇部日報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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