店頭にししゃものすだれ干し 秋の日差し浴びうま味凝縮 むかわ

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むかわ町が全国に誇る特産品ししゃものすだれ干しが、町内鵡川地区の加工各店でお目見えした。シシャモを植物の茎で束にし、店頭にずらりと天日干しにする地域の“風物詩”。晩秋の日を浴びておいしそうに輝いており、町内外から買い物客を迎える。

秋の風物詩としてお目見えしたししゃものすだれ干し =むかわ町花園のマルダイ大野商店
秋の風物詩としてお目見えしたししゃものすだれ干し =むかわ町花園のマルダイ大野商店

シシャモ漁は今月4日に解禁、5日から地元でも漁が始まり、シシャモ加工店が順次、すだれ干しをスタートさせた。干す時間などは各店で異なるため、味に個性が出るのが特徴だ。

町内花園のマルダイ大野商店は、前浜で取れた鮮度の良い魚10匹ずつを1串にして、すだれのように天日干しにする。魚は秋の日差しを浴びてキラキラと光り、浜風にさらされ、うま味を凝縮させている。

同店の西川隆志社長(83)は「今年のシシャモは魚体そのものが比較的大きく、脂の乗りもよく申し分ない」という。ただ、今季の水揚げ量は、昨年に続いて大幅に低い水準で推移しており、「漁獲量が少ないため、値段が高騰してしまう」と客離れを懸念。それでも「まだこれから」と、今後迎える本格的な水揚げに期待を寄せている。

(苫小牧民報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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