古座川で「マグロ」目撃 河口から1キロの浅瀬

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古座川に現れたマグロ(上野一夫さん提供)
古座川に現れたマグロ(上野一夫さん提供)

和歌山県串本町中湊の古座川で14日、クロマグロとみられる魚が泳いでいるのが目撃された。河口から1キロ近い上流の浅瀬で、発見した上野一夫さん(73)=串本町中湊=は「全長1・5メートル弱くらいあるように見えた。こんなことは初めて」と驚いていた。

同日午前9時ごろ、上野さんが犬の散歩のために川沿いの道を歩いていたところ、水深50~60センチほどの場所で、何かが川面に大きく波を立てて泳いでいるのを見つけた。「コイにしては大きいな」などと不思議に思い、よく見ると背中の部分がマグロのような姿をしていたことから、自宅にカメラを取りに戻って撮影したという。

魚はしばらくの間、上野さんが見守る前をぐるぐると回るように泳いでいたが、少し下流の浅瀬に乗り上げて水しぶきを激しく上げた後、姿が見えなくなったという。

上野さんは「ずいぶん昔にここにゴンドウクジラが来たことがあると聞いたことはあったが、マグロがこんな浅瀬に来たというのは初めてだ」と話していた。

串本町串本にある県水産試験場は「大きさやひれの特徴から、クロマグロだと考えられる。上げ潮で川に入って来てしまったなど、何らかの理由で迷い込んだのではないか」と話している。

(紀伊民報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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