クガツクンチで八月踊り 奄美市笠利町 佐仁集落で神社祭
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鹿児島県奄美市笠利町の佐仁集落で14日、クガツクンチ(旧暦9月9日)の神社祭があった。佐仁小学校近くの厳島神社に地元住民ら約60人が集まり、改修工事で新しく生まれ変わった神社の境内で八月踊りを奉納した。
旧暦9月9日に佐仁集落に降り立ったとされる女神を祝う祭りで、毎年同神社で実施している。新型コロナウイルス感染防止のため住民らは全員マスクを着用。輪になった男女が願掛けのための特別な歌詞で歌を掛け合い、徐々に速くなっていくチヂン(太鼓)のリズムに息を合わせて踊った。参加者にはミキ(発酵飲料)や団子が配られ、新しくなった神社で親睦を深めた。祭りの最後は全員による六調。三味線やハト(指笛)が鳴り響く中、住民らは元気に踊った。
八月踊りに参加した佐仁小の児童は「前足を出すタイミングが難しい。踊りはちょっと覚えてきた。歌も覚えたい」と話した。佐仁集落では若い世代にも八月踊りを伝承しようと月に2回、公民館で練習を行っている。同神社の神主・竹田洋二さん(77)は「子どもたちにも習ってもらい、集落の伝統が続いていってほしい」と語った。
同神社の改修工事はユタ神として知られる栄サダエさん(80)=笠利町佐仁=と交流があった山梨県の有志8人と地元企業が協力して行われた。2月に工事が始まり4月に終了した。
(南海日日新聞社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら)
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