旬のマコモが人気  龍郷町・秋名  農家直売会に行列

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秋名・幾里の水田前で開かれた農家直売会=24日、鹿児島県龍郷町
秋名・幾里の水田前で開かれた農家直売会=24日、鹿児島県龍郷町

鹿児島県龍郷町(奄美大島)の秋名・幾里地区のマコモ生産組合は24日、秋名コミュニティーセンター近くの水田で「マコモ直売会」を開催した。11戸の農家がそれぞれの水田の前で採れたてのマコモを販売。小雨の降る中、町内外から多くの人が新鮮なマコモを求めて訪れ、袋いっぱいのマコモを手にしていた。

マコモはイネ科の多年草で、茎に黒穂菌が入ると根本部分が肥大して新芽(マコモダケ)になる。柔らかいタケノコに似た食感と甘みが特徴で、生でも食べられる。葉や茎はお茶やしめ縄にも使われるほか、皮は入浴剤に、黒穂菌は酵素として美容にも使われるという。

今年も屋外での販売のみだったが、市価より安く買えるとあってコミュニティーセンターの敷地内の店では午前8時の販売開始前から列ができるなど盛況。2時間で完売した農家や、準備した分では間に合わずほ場に入って収穫と袋詰めの作業をしながら販売している農家もあった。

名瀬から訪れた70代女性は「サラダや天ぷら、炒め物など何にでも使えておいしいので、毎年来ている。来年こそはマコモ祭りができてマコモ料理の試食ができることを楽しみにしている」と話した。

水田でのマコモの販売は11月初旬まで午前9時ごろから個々の農家で実施している。

(南海日日新聞社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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