構内で時間旅行 かつての駅ジオラマ展示

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赤い三角屋根が特徴の旧紀伊田辺駅舎のジオラマ(和歌山県田辺市湊で)
赤い三角屋根が特徴の旧紀伊田辺駅舎のジオラマ(和歌山県田辺市湊で)

JR紀伊田辺駅(和歌山県田辺市湊)は、赤い三角屋根が特徴だった旧駅舎のジオラマを展示している。1955(昭和30)年当時の写真を基に利用客や周辺に駐車する車も再現しており、駅構内で懐かしい「時間旅行」が楽しめる。

旧駅舎は1932年の建築で、老朽化のため2018年に改修、解体。現駅舎は19年7月から利用されている。

ジオラマを制作、寄贈したのは、紀州博物館で長く学芸員を務めた玉田伝一郎さん(63)=上富田町岩田。模型は32分の1サイズで、厚紙やプラスチック板で作った。

玉田さんは「学生時代からよく利用していた思い入れのある駅舎。数年前に建て替え工事の計画を知り、写真だけでなく、形として記憶を伝えるものが欲しいと制作した。かつての姿に思いをはせてもらえればうれしい」と話している。

(紀伊民報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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