三種町産ソラマメ使用 「あきた豆板醤プレミアム」お披露目

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オール秋田にこだわった「あきた豆板醤プレミアム」。ラベルは後日完成する
オール秋田にこだわった「あきた豆板醤プレミアム」。ラベルは後日完成する

JA秋田やまもと(檜森保雄組合長)のプロジェクトで、原料をオール秋田産でこだわった「あきた豆板醤(とうばんじゃん)プレミアム」が完成し、4月1日に発売する。東京都内の中国料理店3店舗でオーナーシェフを務め、日本の中国料理界をけん引する脇屋友詞さんが監修し、同JAそら豆部会加工グループが製造に励み、辛さと旨(うま)みを豊かに仕上げた。24日に三種町でお披露目会が開かれ、都内からオンラインでつながった脇屋さんと、地元のシェフがその豆板醤を使った料理を披露。参加者が完成を祝い、あきた豆板醤が全国に知れ渡るように期待を込めた。

同加工グループは地元産の乾燥ソラマメで「まごころ豆板醤」を製造している。脇屋さんが豆板醤に関心を持ったことから、同JAはオール秋田産で製造して脇屋さんの店で使ってもらうことを目指し、平成29年からプロジェクト会議をスタート。部会員によるトウガラシの生産、加工グループの仕込み、脇屋さんの試食・助言などを重ねてきた。

完成した「あきた豆板醤プレミアム」は、乾燥ソラマメ、米粉、トウガラシ、味噌(みそ)が三種町産で、種菌は白カビの一種「テンペ菌」、塩は男鹿市産を使用。令和元年11月に同町鹿渡の加工所で仕込んでから2年ほど熟成させ、昨年11月に味噌を加えた後、さらに3カ月ほど寝かせて完成させた。

24日には同町大口の農園りすとらんてハーベリーに同JAや加工グループ、県山本地域振興局などの関係者が集い、商品お披露目会を開催。都内の脇屋さんとオンラインでつながった。

脇屋さんは豆板醤プレミアムをはじめ県産、同町産の各種食材を使って豆腐ステーキとピリ辛麺を調理。ハーベリーのオーナーシェフ・山本智さんも、豆板醤を使ったマリネやパスタなどを作った。参加者は「辛さの中に旨みがあり、香りが良い」「まろやかで角がなく、イタリアンにも合う」などと絶賛した。

豆板醤について脇屋さんは「めちゃめちゃおいしく、最高。いろんな料理に使える」と評価。その上で「何年もかけて豆板醤を作ってくれ、感謝している。ぜひ全国に知れ渡るように応援したい。自分のユーチューブチャンネルなどでも宣伝したい」と期待を込めた。

加工グループの伊藤ユウ子会長(三種町鹿渡)は「脇屋先生が気に入ってくれる商品が無事完成できた。辛さの中に旨み、まろやかさがあり、和風や洋風の料理にも合う。オール秋田で安全・安心なこともポイント。子どもからお年寄りまで幅広く食べてもらいたい」と話していた。

あきた豆板醤プレミアムは45㌘入りで、価格は税込み450円の予定。4月1日から同町鹿渡のグリーンぴあ、JA(ジャ)ンビニで販売する。都内の脇屋さんの中国料理店ではメニューに使用するとともに販売する。

(北羽新報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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