池田・まきばの家ワイン初登場 華やか4品目7種類

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池田町清見の観光宿泊施設敷地内に昨年9月に誕生した「十勝まきばの家ワイナリー」は21日、「翠嵐(すいらん)」「山舞(やままい)」などと名付けた早飲み赤、白、ロゼ、セミスパークリングのワイン7銘柄を発売した。開設から約7カ月、待望の商品化に関係者は沸いている。

自社で製造した4品目7種類のワインをPRする右から中林さん、林会長、内藤さん
自社で製造した4品目7種類のワインをPRする右から中林さん、林会長、内藤さん

十勝まきばの家を管理する「大地」(本社帯広市、林秀康会長)が運営。十勝管内のワイナリーとしては4カ所目、町内では町ブドウ・ブドウ酒研究所に次いで2カ所目となる。

関連会社の農業生産法人「Far夢 楽縁」(池田町、林秀康代表)が2014年からブドウの試験栽培に乗り出し、今年で8年目を迎える。栽培面積は6.5ヘクタールに広がり、商品化に当たって昨年9月から10月にかけ、赤ワイン用品種の「清見」「山幸」「清舞」、十勝で希少な白ワイン用品種の「ナイアガラ」「ニューナイアガラ」の5種類を収穫。同研究所所長を務めた中林司さん(醸造責任者)と内藤彰彦さん(ブドウ栽培&ワイン醸造アドバイザー)が発酵、熟成、仕上げ、瓶詰めを行った。

商品は「清見セミスパークリング」「山舞セミスパークリング」「山幸プリムール」「清見ロゼ」「山舞ロゼ」、「翠嵐(すいらん)セミスパークリング」「翠嵐」の7種類。

山舞セミスパークリングは山幸と清舞のワインを半分ずつ使用した辛口ですっきりとした酸味が特徴で、山舞ロゼは山幸と清舞それぞれの特色を持ち合わせた若々しいフルーティーさが口に広がる。翠嵐は森に囲まれたワイナリーの雰囲気を意識して命名され、セミスパークリングだと爽やかな口当たりが楽しめる。

ボトルのサイズは全て国際標準の750ミリリットルと、ハーフの375ミリリットルを用意。なで肩の形状をしたブルゴーニュ型で、気密性の高いスクリューキャップを使っている。価格は山舞セミスパークリングと山舞ロゼが750ミリリットル2750円、山幸プリムールが同2970円、翠嵐と翠嵐セミスパークリングが同3080円、清見セミスパークリングと清見ロゼが同3300円。

十勝まきばの家の森のカフェレストランで21日に記者発表が行われ、林会長は「来年は本格的なスパークリングワインを発売し、将来的に万単位の販売本数を目指したい」と語った。

数量に限りがあり、当面は十勝まきばの家の事務所でのみ取り扱う。今後、自社のネットショップでも販売する。問い合わせは十勝まきばの家(015・572・6000)へ。

(十勝毎日新聞社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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