蜂子皇子御尊像や湯殿山御沢仏特別展 県内外計25体 間近で拝観 出羽三山神社
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鶴岡市の出羽三山神社の丑歳(うしどし)御縁年記念として、昨年行われた特別展示「出羽三山開祖蜂子皇子御尊像参拝」と「湯殿山御沢仏参拝」が、今年も29日から羽黒山頂の出羽三山歴史博物館で同時開催される。県内外の寺に安置される開祖・蜂子皇子の御尊像や、湯殿山参拝者が大自然を神格化したとされる「御沢仏(おさわぶつ)」などが展示される。関係者を対象とした内覧会が27日、同博物館で開かれた。
昨年の展示は約1万5000人が訪れたが、コロナ禍で参拝がかなわなかった人のためにと、2年続けての開催を決めた。
このうち同館2階の蜂子皇子の展示では、羽黒山の信仰区域だった高寺山照光寺(鶴岡市)と華輪山日光寺(福島県南相馬市)、金光山善明寺(岩手県遠野市)、寒川山大伝寺(新潟県村上市)にそれぞれ安置されている木彫りの御尊像計4体を展示。人々の苦悩を一身に引き受けたとされる蜂子皇子の姿を間近で拝観することができる。8月上旬からは永光院(鶴岡市)の御尊像も展示する。
同館1階の湯殿山御沢仏の展示では、出羽三山の羽黒修験と関わりがある白鷹町の塩田行屋に安置される21体を展示。煩悩を焼き尽くす「劔権現(つるぎごんげん)」、死者が仏に守られ母の胎内に宿る「胎内権現」などが照明の落ちた会場に並んでおり、「御沢駆け」と呼ばれたかつての参拝の様子を疑似体験できる。
内覧会では、同博物館学芸員の渡部幸さんが像の由来などを一つ一つ解説。出羽三山神社の宮野直生宮司は「出羽三山神社の信仰が東北まで広がっていることを知ってもらいたい」と話していた。
展示は11月23日まで。公開時間は、午前9時から午後4時半(最終受け付けは午後4時)。参拝料は中学生以上が800円。
今回から新たに、湯殿山の御神湯から取れる湯あかを入れた「生まれかわりのおしるし」を参拝者に頒布する。
問い合わせは出羽三山神社=電0235(62)2356=へ。
(荘内日報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら)
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