「木都」能代の商品知って 木製品のオンラインストア開店

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「木都の商品を多くの人に知ってほしい」と語る金沢さん
「木都の商品を多くの人に知ってほしい」と語る金沢さん

ホームページ(HP)制作などを手掛けている能代市元町のKanata factory(カナタファクトリー、金沢佑紀代表取締役)が、木製品専門のオンラインストア「Mokutopia」(モクトピア)を立ち上げた。同市内にある木材関係の事業所の商品を中心に、キッチン用品やインテリア雑貨など、暮らしを彩る約50のアイテムを取りそろえている。今後はオリジナル商品の開発・販売に力を入れながら事業所数も増やしたい考えで、金沢さん(30)は「ラインアップを充実させ、木都能代の商品を知ってもらいたい」と話している。

金沢さんは兵庫県出身でインターネット通販の会社でウェブデザイナーとして勤務した経験を持つ。妻・実華さんの父親が役員を務める能代市の製材会社で働くことになり、同市に2年1月に移住。現在は能代山本の情報発信サイト「能代ポータル」を運営し、グルメやイベントなどを多彩に紹介する一方、HP制作やレンタルスペースの運営を手掛けている。

木材関係の仕事がきっかけで能代に移住したことから、木製品への思い入れがあった金沢さん。もともと通販サイトを立ち上げたいという思いもあり、「能代に来たのだから、木材関係の商品で勝負したい」と考え、昨年11月から準備。事業所を訪問したりインターネット販売を提案したりしながらHP作りを進め、4月15日にオープンさせた。

ショップ名は「Mokutopia」で、木都とユートピア(理想郷)の造語。同市のAAREA、渡辺事業所、木の学校、のしろ木工品市場、進藤小割製材所、ほしのしろと、五城目町の佐藤木材容器がそれぞれ製造した秋田杉の皿やマルチトレイ、積み木、壁掛け時計、収納ボックス、神代ケヤキのブレスレット、樹種を選べる名刺入れ、クロモジのハーブ茶などを販売。その他ブランドとして仕入れた商品を含めると、約50のアイテムを購入できる。商品撮影はカナタファクトリーのスタジオで行った。

今後は製材会社とコラボし、カナタファクトリーのオリジナル商品としてスノコベッドや壁用の木材パネル、おもちゃなどを完成させて商品に加えるとともに、商品を提供する事業所を増やし、ラインアップを充実させていきたい考え。

HP制作に当たり、「能代にはシンプルで良い物がたくさんあることを改めて実感した」と金沢さん。商品点数が多いほどインターネットで検索した時にヒットしやすくなるとし、「扱う商品をどんどん充実させてカテゴリーを増やし、『木材関係の物ならモクトピアで売っている』と思ってもらえるサイトにしたい。木都の商品を多くの人に知ってもらう場になってほしい」と話した。

(北羽新報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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