店舗や民家の軒先に「ホタルかご」展示 山口市
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山口市の一の坂川でのホタルの観賞シーズンに先駆け、大殿地区で17日、麦わらで作った「ホタルかご」の展示が始まった。店舗や民家の軒先につるされたかごがカラカラと風に揺られ、道行く人々を楽しませている。6月14日まで。
同地区の回遊促進を目的に、元地域おこし協力隊の粉川妙さん(46)が始めた取り組みで、5年目を迎えた。粉川さんが代表を務め、かごの制作を担う市民団体「つむぎラボ」のメンバーら8人が、通りに面した26カ所の店舗と民家に125個を設置。かごは高さ30~40㌢のらせん状で、名田島の農家から提供された麦わらを使用しているという。
着物のリメークを手掛ける「アトリエa.p.r」(大殿大路)も、店先に数個のかごをつるした。片山涼子代表(37)は「季節の移り変わりを感じる。ホタルが飛び始めるのが楽しみ」と笑顔を見せた。
粉川さんによると、ホタルかごは全国各地で手仕事として伝わり、戦前まで親しまれていた。実際にホタルを入れ、明かりを楽しむこともあったという。「川べりや町中を散歩してもらい、癒やされてほしい」と思いを語った。
市では、一の坂川でのホタルの乱舞が予想される28日~6月3日を「ほたる鑑賞week!」と位置付け、28日に周辺でほたる祭りを開催する。
(宇部日報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら)
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