未来型空港見学ツアー 商品化目指し実証実験

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MRグラスを装着して仮想空間上の飛行機に色を塗る(14日、和歌山県白浜町で)
MRグラスを装着して仮想空間上の飛行機に色を塗る(14日、和歌山県白浜町で)

和歌山県白浜町の南紀白浜空港で14日、仮想空間と現実空間を融合させた「MR」と呼ばれる最新技術を使った「未来型空港見学ツアー」の実証実験が始まった。来年3月まで運用方法やサービス内容などを検討し、来年度以降の商品化を目指すという。

実験は同空港を運営する南紀白浜エアポート(白浜町)、NEC(東京都)、凸版印刷(同)、マクニカ(横浜市)、JAL(東京都)の計5社で行っている。MR技術のほか、特定の範囲内で高速・大容量通信が利用できるローカル5Gなどを使用する。

ツアーでは、参加者が空港のターミナルビル内の一室で「MRグラス」と呼ばれる眼鏡型の端末を装着し、仮想空間上の飛行機に自由に色を塗る。続いて自動運転車両に乗って屋外へ移動し、自分が塗ったオリジナルペイントの飛行機が、実寸大の大きさで空港に着陸する様子を見学する。ツアーの時間は約75分で、複数で参加できる。

白浜空港では現在、飛行機の離着陸見学など、普段は立ち入りできない空港の裏側を巡るツアーを実施しているが、新たなツアーを追加して拡充を図りたいという。

エアポートの池田直隆オペレーションユニット長は「地域活性化のためにも空港にたくさんの人が来て、楽しく過ごしてもらいたい。子どもたちにも空港に親しんでもらいたい」と話した。

8月19~24日(22日を除く)には、一般の人向けにこのツアーの体験会を開く予定。7月中旬にNECのウェブサイトで参加方法を公開する。

(紀伊民報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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