韓国の貨物専用機就航 週1回道産ホタテを輸出 新千歳

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韓国唯一の貨物専門航空会社エアインチョン(AIH)は16日、新千歳―韓国・仁川(インチョン)に貨物専用機を就航させた。新千歳を管理する北海道エアポート(千歳市、HAP)と、仁川を管理する仁川国際空港公社が、昨年9月に締結した業務協約がきっかけ。当面は道産ホタテを週1回輸出する予定で、HAPの蒲生猛社長は「国際線再開の先駆け。北海道経済に大きな効果がある」と強調した。

貨物専用機に道産ホタテを積載=16日午後、新千歳空港
貨物専用機に道産ホタテを積載=16日午後、新千歳空港

仁川はアジア最大級の国際ハブ(拠点)空港。AIHは小型のボーイング737型機を、最大積載量23トンの貨物専用機にし、毎週木曜に1往復運航する。当面は道産ホタテを韓国に輸出し、将来はスケトウダラやカニと、輸出品目の拡大を検討している。韓国からの輸入は当面ないが、韓国産農産品を視野に入れている。

この日は新千歳からホタテ620箱・約14トンを仁川に輸出し、蒲生社長ら関係者が横断幕を掲げて出発を見送った。AIHの金成珍(キム・ソンジン)日本営業マネジャーは「新型コロナウイルス流行で旅行できないが、『北海道のものを味わいたい』という声は多い。鮮度のいい北海道の海産物を、顧客に48時間以内で届けたい」と意欲を見せた。

新規就航はHAP、同公社の営業活動が実を結んだといい、蒲生社長は「朝取ったものを、その日のうちに海外に持って行くのは、航空貨物しかできない」とアピール。今回は準定期便の位置付けとなるプログラムチャーター便だが、「大きく、太くし、定期便になるよう一緒に取り組みたい」と話していた。

(苫小牧民報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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