ボールパークに十勝発庭園 国際ショー金賞の2人デザイン

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ファイターズスポーツ&エンターテイメント(札幌、FSE)は、2023年に北広島市内に開業する「北海道ボールパークFビレッジ」内に、四季折々のランドスケープ(景観)の庭園を3カ所造成する。十勝でも多くの仕事を手掛けた高野ランドスケーププランニング(本社札幌市)が監修。デザインは世界最高峰の庭園デザインショーで金賞を受賞した十勝管内の造園業者2社が担当する。

ボールパーク内に造成されるワンダーガーデンのイメージ図(北海道日本ハムファイターズ提供)
ボールパーク内に造成されるワンダーガーデンのイメージ図(北海道日本ハムファイターズ提供)

全体のコンセプトは「北海道の新たな交流が生まれるガーデン」。Fビレッジの南側に「ワンダーガーデン」「水辺のガーデン/ピクニックガーデン」「ゲートウエイガーデン」の3カ所を設け、園内を散策できるようにする。総面積は1952平方メートルで植栽数は195種、約2万4800株・球を計画している。

ガーデンと植栽のデザインは、19年に世界最高峰のガーデンショー「チェルシーフラワーショー」(英国)で金賞に輝いたキノ花園計画代表の柏倉一統さん(40)=帯広=、未季庭園設計事務所のガーデンデザイナー佐藤未季さん(44)=幕別=の2人が担当する。

同ボールパークは23年3月開業予定で、三つのガーデンは来場者や市民の散策コースとしても楽しめるよう、雪解け時期から本格的に整備を進める。ガーデン内も細かくエリアが分かれ、ハーブの香りや植物の感触を楽しんだり、鮮やかな色彩を見たりと、老若男女が自然の魅力を味わえる公園になる。

球場前に広がるゲートウェイガーデンのイメージ図(北海道日本ハムファイターズ提供)
球場前に広がるゲートウェイガーデンのイメージ図(北海道日本ハムファイターズ提供)

高野ランドスケーププランニングの村田周一代表は、ファイターズ公式ホームページのコメントの中で「唯一無二のロケーションで雄大なスケール。多様な環境と魅力的な施設とが一体となり、愛されるランドスケープを目指していきたい」としている。

佐藤さんは「チェルシーフラワーショーの出場を十勝の方々に応援していただいてつながった仕事。喜んでもらえる場所にしたい」、柏倉さんは「完成後はサポーターの企画もある。いろんな世代の方々と交流を通じてコミュニティーをつくり上げて行けたら」と話している。

ガーデン造りなどに携わるサポーターは31日まで募集中。詳細は北海道日本ハムファイターズのホームページへ。

(十勝毎日新聞社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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