能代市の喜久水酒造とアズールレーンがコラボ 美少女キャラあしらい話題に

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「アズールレーン」のキャラクターをラベルとパッケージにあしらった喜久水酒造の「能代比羅夫大吟醸」
「アズールレーン」のキャラクターをラベルとパッケージにあしらった喜久水酒造の「能代比羅夫大吟醸」

スマートフォン向けの人気アプリゲーム「アズールレーン」に登場する軽巡洋艦「能代」を擬人化した美少女キャラクターを、商品パッケージと酒瓶のラベルにあしらった能代市万町の喜久水酒造(平澤喜三郎社長)の日本酒が話題を呼んでいる。同アプリゲームを配信するヨースター(東京)が9月17日に予約の受け付けを開始したところ、限定販売分の1千本が即日完売した。喜久水酒造は予想を上回る人気ぶりを受け、来店者に100本限定で追加販売している。

アズールレーンは、美少女に擬人化した艦船を操作するシューティングRPG。配信開始から3カ月後の平成29年12月に「AppStore」「Googleストア」でトップセールスを達成し、令和4年1月時点でダウンロード数が累計900万を突破した。

ヨースター社によると、「能代」は旧海軍の軽巡洋艦「能代」をモチーフに擬人化した美少女キャラクター。あでやかになびく黒髪、涼しげな目元、すらりと伸びた脚線美など、正統派美少女の要素が盛り込まれ、人気の高さからフィギュア化もされている。

日本酒と美少女キャラクターの「コラボ商品」の販売は、アズールレーンのサービス開始5周年記念の一環で同社が企画。キャラクターと同じ名前を持つ5銘柄の酒のパッケージに印刷した。

「能代」は喜久水酒造が醸した「能代 比羅夫 大吟醸」(720㍉㍑)の箱のパッケージと瓶ラベルに印刷。クールなキャラクターである「能代」のラベルの表情が少し微笑んでいることが、ファンの間で話題となっている。

平澤喜一郎専務は「17日の予約受け付け開始の1日で1千本完売するとは。こんなことは初めて。人気ゲームの力には驚かされる」と舌を巻く。

キャラクターをあしらった特別企画の酒の販売に当たり、ヨースター社の社員らが喜久水酒造を訪れ、平澤専務らを取材したり、「能代」の名の付く同社の各種銘柄を試飲したりしたという。取材の様子はヨースター社のウェブサイトで紹介されている。

平澤専務は「普段の客層とはまた違った人に喜久水の日本酒を知ってもらう良い機会。比羅夫は日本一の酒米・山田錦を醸した最高級の逸品。できるだけ地元の人に多く飲んでもらい、日本酒、地域が盛り上がるきっかけになれば」と話した。

コラボ商品の能代比羅夫大吟醸は720㍉㍑入りで3500円(税別)。100本限定販売で先着順。事前予約が必要で、連絡先は喜久水酒造(☎0185・52・2271)。

(北羽新報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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