折れたバットで箸 日ハムが体験ワークショップ 田んぼのオーナー事業とコラボ  厚真

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プロ野球北海道日本ハムファイターズは1日、折れたバットを使って箸を製作する体験会を厚真町の厚南会館で開いた。選手が使うバットを通して、持続可能な林業について考えてもらおうと、チームが初めて企画した。町観光協会主催の田んぼのオーナー事業でオーナーとなっている道内外の人々が家族らと参加。40人が箸作りに挑戦した。

折れたバットで箸作りに挑戦する参加者
折れたバットで箸作りに挑戦する参加者

体験会の開催日は、田んぼのオーナー事業とコラボするチームの被災地復興支援事業「ふぁい田!ATSUMAプロジェクト」で、多くの球団関係者が同町を訪れる日に合わせた。

球団担当者によると、折れたバットはこれまで廃棄していたが、チームでは年間300本以上が折れるため、昨年、回収を始め、再利用方法を模索していたという。

この日は、地元で林業や木材加工を手掛けるメンバーでつくる一般社団法人「ATSUMANOKI96」が作り方を指導。参加者はバットの使わなくなった部分を加工した型枠から、カッターやのこぎりで切り出して紙やすりなどで磨き、自分だけのオリジナル箸を仕上げた。

箸は今後、「FIGHTERS」のロゴを刻印し、塗料を塗って精米した米と共に届けられる。ファイターズファンで、家族と参加した札幌月寒小学校6年の村田智咲さん(12)は「バットを再利用するのはいいことだと思う。家でご飯を食べる時に使いたい」と楽しみにしていた。

球団担当者は「厚真町は林業も盛んなまち。お米作りもそうだが、共同イベントを通して復興支援になれば」と話していた。

(苫小牧民報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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