マガン一斉「ねぐら立ち」 ウトナイ湖 秋の渡り鳥シーズン迎える

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苫小牧市植苗のウトナイ湖で秋の渡り鳥のシーズンを迎え、多くの水鳥が水辺で羽を休めている。夜明けとともにガン類が一斉に飛び立つ「ねぐら立ち」は、この時期ならではの光景で、日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリによると、11月上旬まで観賞を楽しめるという。

一斉に飛び立つマガンの群れ=12日午前6時20分ごろ
一斉に飛び立つマガンの群れ=12日午前6時20分ごろ

ウトナイ湖は、繁殖のためにロシアなどで過ごした水鳥が、越冬地の本州に向かう途中の貴重な「休憩地」。同サンクチュアリによると、今年は9月中旬からマガンやヒシクイが湖に姿を現し、10月上旬からコハクチョウも飛来。日中に約5000羽が確認された日もある。

12日のまだ薄暗い早朝、湖畔のイソシギのテラスからは、マガンの大群が対岸で休む姿が見られ、「キャハハン、キャハハン」と特有の鳴き声が響き渡った。東の空が朝焼けに染まりだすと、鳴き声はさらに大きくなり、群れが餌を求めて次々と飛び立った。

同サンクチュアリの瀧本宏昭レンジャー(35)は「春に比べると秋は群れが分散して動く傾向があり、日中も湖上に残っていることがある」と説明。湖の周りではアカゲラやシジュウカラ、ノビタキ、エナガなども林を元気に飛び回っており、「いろいろな鳥を見るよい時期」と話している。

(苫小牧民報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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